【私の合格体験記】社労士試験に一発合格した勉強開始前の戦略②【計画の立て方】
こんにちは~!ちえぶくろです!!
今回は2023年度(第55回)の社労士試験で一発合格した私が、
・勉強を始める前に勉強計画をどのように作ったか
をご紹介します。
私のプロフィール
魚屋で正社員として働きながら令和5年社労士試験で一発合格。成績は以下の通りです。
そして実のところを言うと、私は2022年社労士試験を受験しています。なので厳密には一発合格ではなく2度目の受験での合格です。(ただし全く勉強していないノー勉組です。詳しくは↓↓↓記事と前回記事で)
勉強を始める前に勉強計画をどのように作ったか
前回記事でご紹介した通り、6月のCFP試験~8月28日本試験まではゆるゆると情報収集しながら遊んでいました。
その後1週間はFP1級実技試験があったので、そのための勉強を中心に過ごしていました。
- 8月28日 本試験
- (9月4日 FP1級実技試験)
- さらに情報収集
- 1年計画と直近の3カ月計画を立てる
- 9月13日~勉強開始
ただ、FP1級実技試験は合格率90%を超えるような易しい試験なので勉強も肩慣らし程度です。
9月5日からは本格的に社労士試験の情報収集をはじめました。
私が主に情報収集のため使っていたのは以下の3つです。
- 書籍:社労士試験 最短最速! 非常識合格法
- サイト:社会保険労務士試験 合格マニュアル
- YouTube:一発合格TV
書籍はブックオフで100円で買いましたが、他2つは無料です。
以前から得ていた情報と、5日から1週間で得た情報を合わせて分析してみると、社労士試験を攻略するには以下の5点が必要そうだ、ということが解ってきました。
- 基本が大事(テキストと過去問を行ったり来たりする)
- できるだけ早く全科目1周する
- 5月末までに択一式の基準点(42点)程度の力をつける
- 6月からは選択式のための勉強もする
- 最終的には運が必要
実際、今となってもこの分析は間違っていないと確信しています。
社労士試験においては、択一式のボーダーラインに乗る(45点程度)のは比較的簡単で、そこから合格レベル(択一式50点越え、かつ選択式の基準点割れなし)になるのが難しいのです。
ただし当時の私は
・「基本」ってなんだろ?
・選択式の基準点割れしないように労一社一(労働・社会、各一般常識科目の略)を集中して勉強する必要があるな
とも思っていました。これらに関しては後述します。
計画を立てる前に社労士試験を受ける目的を具体的に紙に書く
計画を立てる前には目的を明確にして紙に書く必要があります。
目的は具体的に数字を用いると良いです。
- 社労士になって2年後に独立!その3年後に年商2000万!!
- 一発合格して社労士事務所に転職!40歳までに独立!!
- 合格者の最高齢84歳と現役最高齢101歳を塗り替える!!
紙に書くのは常に目に入ることによって目的を脳が意識するからです。
目的を紙に書き脳が意識することによって、むかし流行ったライ〇ップのように脳が「結果にコミット」できます。
私が当初書いた目的はこんな感じです。数字が入っていないので良くも悪くもない例です(笑)
ちなみにこれはフォーサイトの講座を申し込むと付いてくる「合格手帳」の一部です。
情報とその分析をもとに計画を立てる
目的を紙に書いたら計画を立てます。
計画の立て方は↓↓↓の記事(Step4,5)でもご紹介しています。
実際、私が計画する際に意識していたことは以下の5点です。
- 計画は試験日から逆算し余裕をもつ
- 全体的な数値目標(goal)を達成可能な範囲で設定する
- 計画を長期から短期へと立てる。3カ月ごと(9~11月・12~2月・3~5月)の目標も立てる
- 9月~11月末まで全科目1周を目標(target)にする
- 全体数を数え単純にページ数で割る
全体的な数値目標(goal)は1500時間、過去問12周
試験日から逆算し全体的な数値目標として、勉強時間は1500時間にしました。理由は
- 少し余裕を持ったうえでギリギリ達成できそうな数字だった
- 合格に必要な時間が1000時間と言われていたので1.5倍にすれば受かると思った
からです。
さらに勉強開始当初は土曜日を勉強休みの日にしました。
計画に余裕をもたせるためです。
ただし、実際の勉強は量で計画しないと意味がありません。
そこで、過去問の周回数を決めました。
具体的には9~11月で3周、12~2月で3周、3月~5月で3周、6月~8月で3週の合計12周に設定しました。
ただし実際には5月までで9周し、ほぼ過去問の問題と答えを覚えてしまいました。
これで飽きてしまったのですが、この時点で気づいたのが「近年の過去問のなんでもない選択肢から出題される傾向がある」ということです。
6月からは過去問を読み物として改造しました。
この話は今回の記事と逸れるのでまた後日します。
9月~11月までの計画を立てる
全体の計画をざっくり立てたので、次に9月~11月までの計画を立てました。
「なるべく早く全科目1周した方が良い」とどこの情報にもあったので11月末までに全科目1周を目標(target)にしました。
まず全科目の過去問のページ数を見て、すべて足したうえで一日何ページ勉強すればよいか計算しました。
すると平日は12ページ、休日は32ページで全科目1周できそうでした。
こうしてできた合格手帳がこちらです。
手帳の「12」「32」が1日のページ数、その右隣が科目ごとの累積ページ数です。
10月中旬から修正の跡があるのは、計画に遅れが出て、それを取り戻そうとしたからです。
ちなみにご覧になればわかりますが、私は何でもボールペンで書きグチャグチャにして自分だけが理解できるようなものになってしまいます。。見にくくてすみません。
遅れても当然と思う。しかし3カ月で1周の期限は厳守!
ここで覚えておいて欲しいのは、計画は遅れて当たり前ということです。
少し計画が遅れてもあわてずに修正していきましょう。
そのために余裕をもった計画にすることは重要です。
計画するときに子育てなどで遅れることが当然想定されると思えば、さらに余裕をもって達成可能な計画を立てましょう。
しかし1日ごとの計画は遅れても、3カ月で1周する目標は必ず守りました。
(というか、期限厳守できる計画を立てました)
3が月の期限すら守れないと後でダラダラしてしまい、結局最終的には間に合わなくなるからです。
それに社会人たるもの、3カ月も余裕があって期限が守れないのは問題があると自分で自分を追い込んでいました。
9月13日勉強開始
ここまで計画を立て、9月13日からいよいよ勉強を開始しました。
勉強中も気を付けたことや感じたことが多かったので次回以降の記事で公開したいと思います。
今となって思うこと
勉強開始前にはわかりませんでしたが、合格後の今となって思うことが3点あるのでお伝えします。
- 「基本が大事」の「基本」とは過去問で出題された周辺の簡単な知識
- 戦略とは「選択と集中」。やらないことを明確に決めると良い計画になる
- 実際に勉強しながら情報収集することも大事
「基本が大事」の「基本」とは過去問で出題された周辺の簡単な知識
「基本が大事」の「基本」とは過去問で出題された周辺の簡単な知識を指します。
「基本」はどの会社のテキストにも掲載されている知識です。
なので通信教育・予備校・市販とどのテキストを選んでも大差はなく、合格できます。
「基本」を身につけるには、過去問を解き(読み)、テキストを振り返ることによって身に付きます。
戦略とは「選択と集中」。やらないことを明確に決めると良い計画になる
計画はやることよりもやらないことを決めた方が、良い計画になります。
やらないことを決めるとその時間と労力が無駄にならないからです。
- あえての選択式対策はやらないでいい→日々のスキマ時間に秒トレを!
- 自己肯定感を下げない→自分で自分を褒めまくろう!
- 本試験までは諦めない→「プロ受験生」として合格することに集中しよう!
選択式(安衛・統計・白書)対策はスキマ時間の「秒トレ」で充分
勉強開始前は6月の丸々1カ月を選択式対策にしようと考えていたのですが、これは無意味だし、時間的にも無理なことに途中で気が付きました。
社労士試験では「基本」でさえ覚えることが多く、すぐに忘れてしまうので、1か月丸々選択対策をすることは不可能なのです。
そこで選択対策に私はアプリ「社労士 秒トレ」をやっていました。
「社労士 秒トレ」はスキマ時間にサクサクでき、特に労働安全衛生法(安衛法)と統計・白書(労働一般常識;労一)の選択式対策にうってつけです。
ダウンロードは無料ですし、全部課金しても千数百円なのでおススメです。
というか、合格者は皆ほぼ使っていたと思います。
私はこれを12月から少しずつ始め、直前期には全問ほぼ完ぺきにしました。
自己肯定感を下げない
社労士試験は自分との闘いです。
職場で
社労士?なにそれ?そんなの取ってどうするの?
とか言われるのは「社労士試験あるある」で日常茶飯事です(笑)
家族や理解のある人たちは応援してくれますが、基本的には誰も関心を示してくれません。
ただでさえ誰も関心を示さないなかで、自分で自分を否定するのはやめましょう。
例えば計画が遅れて
あ~あ、やっぱり自分には無理なのかなぁ?
などと自分で自己肯定感を下げてはいけません。
自己肯定感を下げるとモチベーションが維持できなくなり、勉強がつらくなるからです。
なので今まで自分を褒めたことがなくても社労士試験の勉強中だけは、初めて自分で自分を褒めてあげましょう。
そう、往年のマラソン選手・有森裕子さんがアトランタ五輪で言ったように…
計画には遅れているけど、忙しいなか目標の8割まではできてる!
コツはできないことには目を向けず、できたことに目を向けることです。
初学者なんだから、できなくて当たり前!
と開き直るのも有効な手段です。
実際に私を含め合格者のほとんどが、8月の本試験まで不安と戦っています。
それでも合格者たちは自分を褒め、自己肯定感を上げながらモチベーションを維持し、勉強を続けていたから合格できたのです。
「プロ受験生」として合格することに全集中し、本試験まで諦めない
合格するまでは「プロ受験生」として、合格することに全集中しましょう。
- 合格に結びつかないようなテキストにない知識に固執する
- カラフルなマーカーで色分けするような作業に没頭する
このような合格に直結しない行動はせず、時間と労力の無駄使いを最小限にしましょう。
よく言われますが、資格は合格するか、諦めるか、の2択です。
自分で諦めない限り、合格への道は誰にでも等しく開けています。
「プロ受験生」として、本試験までは何があっても諦めないように。
実際に勉強しながら情報収集することも大事
実際に勉強を進めながら情報収集することも大事です。
特に勉強を始めた頃は飛ばして勉強しがちですが、少し立ち止まって情報収集しましょう。
私は9月と10月は勉強3:情報収集2くらいの比率で進めました。
もし、色々情報収集した結果、
やり方が合わないな。
とか初めの情報に疑問を持ったら早い段階でなら修正が効きます。
そのときは前述した通りに戻って計画を立てたら良いかと思います。
またその逆に3月以後
あっちの通信教育も受けようかな?
こっちのテキストにしておけば良かったな。。
とか迷いが出ることは多いですが、それは危険サインです。
もう3月以降では手遅れですし、なにより選んだテキスト・問題集と自分を信じて突き進んだ方が良い結果が出ます。
よい戦略があっても、よい戦術がないと合格できない
目的を達成するには、よい戦略(考え方、方向性)が必要です
たとえば東京から大阪へ行くとして、間違って北海道へ行こうとしたら絶対に大阪へはたどり着けませんよね。
社労士試験では気づかないうちに北海道へ行こうとしている人が実に多いのです!
なので、このブログでは戦略を中心にお伝えしています。
さらに、よい戦略があっても、よい戦術(具体的な手段・やり方)がないと目的を達成するのは困難になります。
例えば東京から大阪へ行くのに新幹線を選べば数時間で着きますが、徒歩を選べば丸1日でもたどり着きませんよね。
社労士試験でも徒歩を選ぶと短期合格が遠ざかってしまいます!
ではどのような戦術がよりよいものでしょうか?
答えの1つが通信講座を選ぶことだと私は思います。
通信講座?通学?独学?どれがいい?
社労士試験を受けようとする人が最初に悩むのが、
- 通信講座にするか?通学にするか?独学で頑張るか?
だと思います。
結論としては、前述した通り、「基本」はどのテキストにも掲載されている知識なので、どの手段を選んでも合格できます。
どれにするか悩んだら、通信講座が最適
ただし、通信講座を選んだ方が徒歩で合格する道を選ぶ確率は低くなります。
通信講座ならより早く全科目1周できるからです。
何度も言いますが、どの手段を選んでもいずれは合格できます。
しかし、短期合格する確率を上げたいなら通信講座を選び、できるだけ早く全科目1周するのがベストなのは明白です。
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以上!ちえぶくろでした!!
今回もありがとうございました~!!
みなさまいつもコメントありがとうございます!
今回も心よりお待ちしております!!